最果ての向こう

誰もいない

だから1、2、3で滅んじゃえばいいんだって

 もう先月の話になるのだけど。あの人のライブに行ってきました。


 楽しそうに演奏する彼らが心の底から好きだと改めて感じて、一曲終わるごとに「ありがとう」と言ったりお辞儀したりする彼以上に好きになれる人なんていないなと思いました。


 涙がずっと止まりませんでした。


 あなたは色んな人に愛されているんだと思うとうれしくて仕方ありませんでした。


 あの人以上に心がうつくしい人はいない。


 わたしはわたしが嫌いだけど、あの人を好きになれたことだけは誇らしく思える。


 「次会う時まで死ぬんじゃねーぞ」とあなたが言うから、わたしはまた縛られる。


 あなたがそう言う限り、死んでしまいたいと数え切れないほど思ってもわたしは生きなきゃいけない。


 いつまでも生き甲斐でいて。